ローで刑法の中間テストを受けました

テスト

僕が通っている中央大学のローでは、前期に刑法と民事訴訟法だけ中間テストがあります。

今日の刑法の授業で、先生がテストの問題の解説を簡単にしてくださったので、そのテストの内容などを少し話せたらなと思います。

まず、中間テストが占める成績評価の割合は10パーセントです。なので、良い成績をとることを目指さないのであれば、そこまで気にするようなものでもないのです。

でも!やっぱりテストがあるからには良い点を取りたいので、みんな一生懸命に復習をしたりゼミをしてみたりして頑張っていました。

さて、気になるテストの中身ですが、今回は正誤問題が5問と4行程度の事例問題1題が出題されました。これを授業時間の最後の20分で解くというものです。

正誤問題に関しては、不作為犯の判例、熊撃ち事例、共犯と身分、スワット事例など、授業で扱った判例をしっかり勉強していれば、きちんと答えることができるものになっていました。

ちなみに、僕は正誤問題を5問中3問間違えました。はい、復習を怠りました。というか、記述対策にフォーカスを当ててしまっていて、扱った判例すべてに目を通さなかったことが敗因です。

そして事例問題は、聖地巡礼中に12歳の養女を利用した間接正犯の判例を基に、12歳を14歳に変更しただけのものとなっていました。

間接正犯については、ちゃんと論述対策で勉強していたのでしっかり書けたのですが…

分からなかったのは、14歳の養女の罪責でした。

この問題を解いている時の僕の頭の中では、

「あれ?構成要件は満たすし違法性阻却事由もないし、刑事未成年でもないから責任能力もあるよな・・・でも、タバコの火を押し付けられたりしていて、意思を抑圧されていたのに犯罪を成立させてしまってよいのか?う~ん、分からん、まあ仕方がないのかなあ」

とか思って、窃盗罪を成立させてしまいました。

これが大失敗。

賢い皆さんなら分かるのかもしれないのですが、適法行為の期待可能性に欠けるので、責任阻却事由があるんですよねえ、これ。いわゆる超法規的性責任阻却事由とかいうやつ。

そういうわけで、窃盗罪は成立させることはできないんだと。

なるほど、違和感の正体はここにあったのかと思いました。

実は、期待可能性についてはローの授業では触れていなかったので、まあ最悪書けなくても僕は悪くないと言えるのかもですが、かといって初めて聞いた言葉でもないので、悔しいですね。

さらに、正犯の背後の正犯を認めるのか否かという論点もあったそうですが、そこらへんは授業での簡単な説明では良く分からなかったので、ひとまず講評がアップロードされるまで待ちたいと思います。

(追記:講評はアップロードされませんでした笑)

先生いわく、今回の中間はかなり深いところまで問われたという印象のようです。そうなると、あまり差はつかなかったのかもしれないですね。てか、ただでさえ10パーセントしか成績に反映されないので、余計に差はつきにくい。

そう考えれば、正誤問題で3問間違えたのも、そこまで深刻にとらえる必要はないのかもしれんですな!(開き直るな!)

さっきさらっと書きましたが、今回の論述では、院の授業で教わっていない部分が問われました。

ええ、そんなの中間テストとしてどうなん?との印象を抱きますよね。現に、クラスメートの多くの人が不満に思っています、このシステム。

そうなんです、実は民事訴訟法の中間テストも、授業でやったかどうか関係なく、民事訴訟法のすべての範囲がテスト範囲だったんですよね。

とは言いつつも、ちゃんと授業でやったところを出題してくれる年もあったようですが、今回は授業でやった内容も入れつつ、少しだけ扱ってない部分も出題してきました。

民訴のテストの内容はまた次回お話しするとして、このように授業でやったやってない関係なく出題してくるのは、やはり「みんな一度は勉強したことあるでしょ?」「自学自習で勉強しているよね?」というのが前提にあるからなんだそうです。

まあ、それはそうですね。ぐうの音も出んわな。

そんなわけで、刑法の中間テストはあまり良くなかったですが、とりあえず7月の期末試験に向けて、判例を網羅的に学習するという反省点を生かして勉強し直していきたいと思います。

ちなみに、今日の授業では窃盗罪を学びました。

利用処分意思というのは、自分のためだけでなく第三者のために利用処分する意思も含んでいるから、中間テストの事例問題のように14歳の養女がお金を摂取した行為は、自分のためという意思はなくても父親のためにする意思はあるから、利用処分意思を否定する答案は誤りだよ、と教えてくれました。

以 上

コメント

  1. ふじわら より:

    来年から中央ローです!
    参考にしたいので続きの民訴の中間についてと前期のGPAについての記事も待ってます!

    • Toshihiro Fujita より:

      コメントありがとうございます!
      遅くなりましたが、これから徐々に投稿していきますので、見てもらえると嬉しいですm(_ _)m

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