わがロースクールでは、前期に刑法と民訴、後期に会社法の中間テストがあるのですが、今回は民訴の中間テストがどういった内容のものだったのか紹介してみようと思います。
ちなみに、刑法の記事についてはこちら
さて、民事訴訟法の中間テストは、試験時間50分、6つの設問に答えるものになっていました。
問題の形式は、最初に債権者代位訴訟に関する簡単な事例問題が7行あり、そのあとに教師と法科大学院生との対話形式、教師の質問に対する回答を論述していくタイプの問題となっていました。
問題の内容ですが、本件債権者代位訴訟の訴訟物は何か・これこれの場合に裁判所はどんな判決主文を欠くのか、などの1行程度で解答できる問題もあれば、既判力に関する基本的な論述が要求される問題もありました。
とくに印象深いのは、上訴に関する問題があったことです。形式的不服説に立つにしてもなんにしても、正しい言い回しを使って控訴ができることを説明する必要がある問題でした。
つまり、形式的不服説に立って書いているのに、「当事者が求める判決内容を”上回る”」とかいう表現をしてはいけません。(実際、私はそのように答案に書いたところ、採点のコメントに「形式的不服説を復習してください」とのメッセージがありました笑)
正確には、「満ちる」ですね。
ところで、なんだか良く分からないのですが、民訴の期末テストの過去問を見るとかなりの頻度で上訴の利益に関する問題を出題しているのです。中央ローは、どうやら上訴が好きらしい。
そして、民訴の中間テストの成績は全体の20%を占めているので結構バカになりません。それなのに、試験範囲は「民事訴訟法の全て」なんですよね笑
そのくせ、授業で勉強した内容以外のところからも出題してくる可能性があるのが、この民訴の嫌なところなんですよね~。
実際、「債権者代位訴訟で被担保債権の存在が不明のときに裁判所はどんな判決をすることになるか」という問題はが出題されましたが、これは授業ではやらなかったです。また、判決主文の書きぶり・訴訟物の書きぶりは、民事訴訟法で勉強したというよりは、民事訴訟実務基礎という授業で勉強した内容を思い出しながら解答した感じでした。
わがロースクールでは、民訴の試験は何が出題されるのか全く読めん笑
ちなみに、試験時間50分というのも、かなりシビアだったなあという印象でしたね。
そういうわけで、ロースクールの定期試験は、授業でやってないにもかかわらず全範囲から出題してくる科目がある可能性があるので、良い成績をとりたいと考える方は、今のうちからしっかり勉強をしておいた方が良いと思います!
以 上
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