ロー在学中の僕です。
どこのロースクールでも、ソクラテスメソッドという方法で授業を展開していくと思います。
教授が適宜生徒に質問しながら、授業が行われるので、絶妙な緊張感のある中で受講しますから、まず眠くなることはあまりないです笑笑
ところで、先生からは一体どんな質問が飛んでくるのか、皆さんは想像できますか??
今回は、私がローに在学している間に感じた経験を元に、ソクラテスメソッドで聞かれがちな質問を4つほど紹介します。
なんとなくの授業のイメージと、何を意識してこれからローに向けて準備をすべきかの参考になればと思います。
判例は何と言ってる?
これは憲法に限定されますが、良くありがちな質問です。
判例の言い回しを正確に言えるかも重要ではありますが、その言い回しも意識しつつ、自分の言葉で紡げるか、を聞いてる趣旨です。
もちろん、ただ判決文を暗記してるだけではいけません。
ソクラテスメソッドとの関係で判例を読むうえで意識したら良いことは、
①この言い回しを答案で使うのなら、どの段階で使うのか。
②なぜこの論点が出てくるのか?
を意識して読み、まとめられると良いと思います。
要件は何ですか?
憲法以外の科目ですと、この質問はあるあるです。
やはり、限られた授業時間でなるべく多くの生徒を当てようとするためには質問をどんどんしていかないといけない。
それが背景にあるのでしょう、こういった基礎的な質問もありますから、これに当たった人はラッキーです。
ただ、重問回しで論点ばかりに目を向けてきた人は、今一度基本に立ち返り、問題を解くときにこの要件はなんだっけか?と意識しながら解くクセをつけて、ローに備えておいた方が良いです。
かくいう僕も、ロー対策に当たり重問回しの勉強ばっかりしてきた人間です。
ローの授業で改めて、「そういえば要件から考えるからこそ論点も出てくるのよなぁ…」と、要件から出発することの大切さを思い出しました。
この問題の結論とその理由は?
この質問は、例えば事例問題にて「合憲性を述べなさい」という問題が与えられている場合に、
「合憲?違憲?」
「なぜそう思った?」
というような場合のことを指します。
大抵、ローの授業では事例問題をベースにして授業が展開されることが多いです。
なので、予習段階で事例問題を検討しているはずなので、そういった質問が良くあります。
大体、結論とセットでその理由を聞かれます。
お察しの通り、この質問は負担が大きい質問の1つですね。これに当たった人はアンラッキーです笑笑
理由を述べる際には、端的に説明した方が良いのか、考えてきたこと全部言ったほうが良いのか迷うかもしれません。
私の印象では、とりあえず考えてきたこと全部言う感じの人が多いかなと思います。
ただ、先生によっては、その結論をとった理由のなかでも特にコアな部分は何かを問う方もいます。
「そう思った決め手は?」
みたいな感じですね。
(事例を変えて)この場合はどうかな?
これは、予習で与えられた事例を一部変えた場合、結論はどうなるかを問う趣旨の質問です。
もはや、予習の範囲を超えた質問と言って良いので、こんなの答えられっこないよって感じです。
この質問にまで恐れて授業の準備をしたのでは、もう時間がいくらあっても足りないです。
この質問が飛んできた時は、とりあえず自分なりに考えたことを言えば良いかと思います。
でも、割とこういった質問もありがちだなぁと感じますね。
まとめ
どうでしょうか?
ソクラテスメソッドがどんなものか、少しイメージがついたでしょうか?
次回は、ソクラテスメソッドで損をしない答え方、を紹介してみたいと思います。
以 上
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